2014年10月11日土曜日

わかな塾

町の公民館が主催する食に関わる講義「わかな塾」に月1回参加してました(5〜10月まで、計6回)。

町の食と産業の歴史、食育教育、ことわざから考察する食文化、年中行事、箱膳体験など、内容が多岐にわたり、奥深く、とても面白かったです。

特に、県や農村文化協会にて、長年、食に関わる仕事をされてきた池田玲子先生が素晴らしかった。戦後の高度経済成長の中で、日本人が失ってしまったもの、忘れそうになっているモノを食農教育を進めることで取り戻そうと、今回の講義を始め、県内で色々ご活動されているようです。

ユーモア交えながらも本音で語られる言葉の数々は、胸に響いてくるものがありました。

一番最初の講義では、ここで学ぶのは「いのちをどう語るか」だと仰ってました。また、戦後の高度経済成長の中で、いい時代がくると信じて皆一生懸命頑張ってきたが、公害や環境問題などが出始めたころ、本当の豊かさについて改めて考えることになり、そして311の東日本大震災を経験し、気づかされたこと•••神や自然への祈りと恐れ、絆、愛おしむ気持ち。今は本当の食術を伝える最後のチャンスだと仰ってました。

その中で、食と農の文化を伝えるツールとして「箱膳」体験がありました。池田先生からお膳の並べ方、飾り方、頂き方、礼儀作法など、色々なお話を伺いましたが、この箱膳体験から伝えたい日本の食べごとの文化として、下記4つをあげていらっしゃいました。
1.そこにあるもの、身体にいいものを食べる
2.仲間や家族と一緒に食べて絆をむすぶ、おもてなしの作法
3.食べ物のいのち、自然、先祖への感謝
4. ふるさとを作る、平和を作る

「食」に関わることを今後の活動にしていきたいと思っている私にとっては、改めて色々考えさせる内容でした。ありがとうございました。


ぬかくどでご飯を炊きました。 

庭の葉っぱなど、お料理の中に季節を楽しむ、和食の文化。 

和食の基本、一汁三菜。
この箱膳体験を行ったのは、「相道寺ふるさと体験村」。
地元の窯元「相道寺焼き」が作られた箱膳と陶器を使用して頂く
お食事は何とも贅沢なものでした。




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